日帰り北海道をした話①

特典航空券目当てにJALカードnaviでマイルをひたすらに貯めていたが、気が付いたら卒業の数ヶ月前。3000マイルで片道航空券の特典は学生のうちのみ有効であるために急遽旅行に行くこととした。

秋田や山口といった筆者が未踏の県に行くというのも一時期は考えたが、無計画な筆者は旅行のことなど考えず労働を拒否し金無しとなっており、飛行機にはタダで乗れるが旅行に行くための金は無いという状況に陥っていたのである。
そうなると空港と県都付近でうろうろするだけのあまりに無価値な使い方となることは明白なためその案を棄却し、短時間で見れて期間限定の開催、更にその時期航空券の価格が暴騰するであろうさっぽろ雪まつりを見に行くことにした。

 

日程だが、金無しなので当然宿は取らない。日帰り北海道の理由はそれだけである。

 

オタクの朝は無駄に早い。4時に起きて羽田までカブを飛ばし、6時30分発の飛行機に搭乗した。

 

 

 

 

冬の渡道において一番の懸念とされる天候は晴れのち曇りと安定しており、ほぼ定刻通り新千歳に降り立った。

 

 

 

 

士快速でもイランカラプテ(プの小文字ってどうやって出すんだ)と言うらしい。思えば前回でっかいどーに来た時はウポポイが出来たばっかか何かの時でイランカラプテ放送も無かったような気がする。

 

 

到着してすぐに飛び乗った8時30分発(n分遅れ)のエアポート快速
エアポート快速に乗るのはあの忌まわしき列車・カムイッポヨが現役の時以来であろう。何度も訪れたことのある土地だと時の流れを感じるものである。

ピーク過ぎとは言え平日の300万都市の都心方面行き電車は新札幌を出る頃には立ち客が出る程度の混雑だった。

 

 

札駅に到着してすぐに試される大地の洗礼を受ける。天井の配管が突然破壊されたらしい。

 

 

札駅の南側は美しい。

 

北海道はなんだかんだ最も旅行先にした地方の一つであるが、毎回夏かその前後の渡道であった。そのため筆者は今回の渡道が初めての冬の北海道である。
無意味に札駅の駅前広場に繰り出しては写真を撮り雪を触りなどをして、大通公園まで地上を歩くという観光客ムーブをかました。

 

札幌の雪がサラサラというのは本当だった。トーキョーではの雪は非常に重く、溶けるか雨で流されるかしない限りは残る雪である。その一方で、札幌の雪は非常に軽い。工事か何かで路上を占有していた巨大重機から、電柱や街路灯の上から、昨日積もった雪がサラサラと降って来ているではないか!
横断歩道に差し掛かる。東京ではぐちゃぐちゃになるか凍るかして最悪のコンディションと化した路面に深く絶望し、滑らぬよう汚れぬよう細心の注意を払いながら横断するものだが、札幌は違った。札幌の横断歩道は少し茶色くなったサラサラの雪が”積もっているだけ”であり、粉状の雪を押しのけるように歩くだけなのである。
これこそがパウダースノーなのか!とテンションを上げながら目的地まで歩いていた。

 

 

大通で待ち合わせていた初音ミクオタクの友人と合流し、雪像巡検を開始した。

 

 

 

総じて光線が悪い。

 

雪像は2丁目から11丁目あたりまである、一つ一つ見ていくとそれなりの時間が掛かるが、地下鉄で1駅程度なので30分もあれば見終わる。これにて目的達成である。遠い土地のものを自宅出発から6時間後に達成となるとなんだかなと思うような、そんな感じである。

 

 

②に続くかもしれない。